Productsトタニの製袋機

Frequently Asked Questionsよくあるご質問

トタニ製袋機の基本的な仕組みや、軟包装素材、製袋機の歴史等についてのよくあるご質問をまとめました。

袋の素材に関するご質問や軟包装の歴史への質問を集めました。

「トタニ」は袋のメーカー?
  • 「トタニ」は何を造るメーカーですか?
  • 「袋を造る機械」=製袋機のメーカーです。プラスチックフィルム素材を軟包装に加工する機械を製造・販売しています。袋の形は様々ありますが、目的や用途によって各種の製袋機を自社で設計・開発し、製造・販売をおこなっています。
  • トタニのサイトには袋の写真や「包装」の文字が見受けられますが、袋を製造・販売する企業なのですか?
  • よく質問されるのですが、「袋を造る機械」=製袋機のメーカーですので袋は販売していません。トタニの製袋機で造れる袋の一部をイラストや写真で掲載し、製袋機の紹介をしていますが、サイトで紹介している袋について興味があるという方には、その袋が加工できる企業を紹介させていただく場合もあります。
  • 包装機械のメーカーと紹介されていますが、トタニには缶や紙袋を造る機械もある?
  • いいえ、缶や紙袋を造る機械はありません。プラスチックフィルムを材料にした軟包装製袋機のメーカーです。ただし、紙袋の一部で内面に樹脂や糊をコーティングしてあるものは、トタニの製袋機で加工できるものもあります。
  • このサイトには海外展示会についての記事が見られますが、海外には製袋機メーカーはたくさんあるのですか?
  • 欧米やアジア圏を中心にいくつかのメーカーはありますが、それほど数は多くありません。他社に比べトタニは製袋機のラインアップが豊富で、ラミネートフィルムから単体のフィルムまで、さまざまな材質や用途、形、大きさに対応できる製袋機をラインアップしています。
硬い包装・軟らかい包装
  • 最近は軟らかい袋(軟包装)の包装が多くなっていますが、強度などは問題はないのでしょうか?
  • 生鮮野菜を包む袋からレトルト食品用の袋まで、プラスチックフィルムの軟包装は様々な用途に使用されています。汚れ防止の目的から、商品を長期保存できる、気密性の高いラミネートフィルムを使った包装まで、さまざまな要求に軟包装は対応できるのです。ラミネートフィルムなどの軟包装は十分な袋の強度を持っていますし、トタニの製袋機ならシール部の強度も高いため安心です。
  • トタニのホームページにはおもしろい形の袋の写真が載っていますが、こんな形の袋もできるのですか?
  • はい、トタニの製袋機なら可能です。単に袋(軟包装)を造るだけでなく、ファッション性のある楽しい袋、持ちやすく開けやすい袋など、ファッション性や機能性を付加した袋や、店頭などで「目立つ形」の袋を造ることもできます。
  • 軟らかい袋(軟包装)に薬品などを入れても問題ないのでしょうか?
  • 袋を製袋する製造環境や、製袋する前工程・後工程で検査・滅菌を確実に行うことで、食品や医薬品を長期保存できる安全な袋を造ることが可能です。また、使用するプラスチックフィルムも、用途によって厳選された材料が選定されていますので問題はありません。
  • 今は缶に入っている食品も、やがて軟らかい袋に置き代わっていくのでしょうか?
  • 食品の缶詰が常温で長期保存ができるのと同じく、多層の樹脂系ラミネートフィルムでも長期保存ができます。レトルト袋の中でも「ハイレトルト袋」と呼ばれる袋は、缶詰と同様に長期の保存性が非常に高いのです。缶やペットボトルから軟包装袋への移行はこれからますます加速するものと思われます。
  • どうしても軟らかい袋(軟包装)に代えられないものはありますか?
  • プラスチックフィルムでできた軟包装の袋は、缶やビン、紙箱のように「固い」パッケージではありません。中身が柔らかく、形状を維持する必要のある商品の場合は難しいですね。 また炭酸飲料などは内圧が高いため、現状では缶や瓶、ペットボトルの包装となります。
  • トタニの製袋機ではどれくらいの大きさの袋までつくれますか?逆に一番小さいサイズは?
  • ご希望の袋の形によって様々です。袋には大きくは三方シールや半折、センターシールなどの製袋方法、角底やスタンドパック、チャックシール付、変形袋などの形や機能のバリエーションがありますが、それぞれ最小と最大の袋サイズは異なります。袋形状や対応寸法などのご質問は、下記のメールや電話、FAXでも受け付けております。お気軽にお問い合わせください。
どうつくる?「軟らかい包装」
  • 「軟包装」には何か定義があるのですか?
  • 缶、瓶などの「固い」パッケージではない包装形態が、一般的には「軟包装」と呼ばれています。
  • 軟包装の材料は何?
  • 単体で包装に使用する場合はOPP(延伸ポリプロピレン)、CPP(無延伸ポリプロピレン)、PE(ポリエチレン)が代表例です。ラミネートして使用する場合は、この材料の他にNY(ナイロン)、PET(ペット)、AL(アルミ箔)が加わります。また、トウモロコシを原料としたポリ乳酸から造る生分解性フィルムもあります。
  • プラスチックのフィルムだから、袋を造るためのシールには接着材を使うのですか?
  • 製袋機で使う主なシール方法は「ヒートシール式」=熱による接着です。シールしたい部分の樹脂を熱で溶かして接着します。熱による接着方式は大きくは2つあって、「熱プレスシール方式」と「サイドシール(溶断シール)」方式があります。トタニは両方の方式の製袋機をラインアップしています。
  • 高温をプラスチックのフィルムに与えると溶けてしまったり、シワになりませんか?
  • 「サイドシール(溶断シール)」方式の製袋機は、フィルムが溶けてしまうことを利用したものです。瞬間的にシールしたい部分を溶かして接着します。また、三方シールやスタンドパック、チャック袋などはラミネートフィルムを使用していますので、袋の内側のフィルム層に、外側よりも溶融(溶かして接着する)温度が低い樹脂を使用することで、強い接着ができます。接着した部分は熱でシワになりやすいのですが、冷却装置で圧力をかけながら冷却するとシールは強く、綺麗に仕上がります。
  • 最近よく見かけるようになった自立している袋は、底をどのように造るのでしょうか?
  • 自立する袋は大きく2種類あります。まずはスタンドパックです。この袋は、袋本体のフィルムとは別のフィルムを「底材」として挿入し、シールして自立できる底面を造っていきます。お椀のような曲線の底を設けることで、内容物を入れれば底が開いて自立するしくみです。もう一つは「角底袋」です。これも袋本体のフィルムとは別のフィルムを「底材」として挿入し、シールして平らな底面を造るのですが、特にトタニ独自の角底袋(ボックスパウチ)は、内容物を入れると完全に平らな底になる次世代の角底袋です。この角底袋(ボックスパウチ)では完全な四角柱の袋が造れます。

    トタニが推奨する角底袋(ボックスパウチ)のメリットを見てみる

  • 軟包装でも強度は十分と聞きましたが、反対に袋を開けやすくするような加工もできますか?
  • プラスチックフィルムは薄くても丈夫な材料ですから、形状などにより開けにくい場合があります。チャック付のものからノッチ加工、レーザー加工方式やお客様が特許を取得された方式まで、今までに様々な「袋を開けやすくする加工方式」に対応させていただいています。
製袋の始まりはいつから?
  • 製袋の始まりはいつから?
  • 昭和20年前後に、それまで包装の中心的な材料だった紙から、セロファンへと徐々に素材の移行が始まり、その中で製袋が始まっていったといわれています。軟包装を製造するための材料として、セロファンとポリエチレンのラミネートが現れるまでは製袋機で袋を造るのは困難だったようです。
  • 日本で製袋を機械で行ない始めたのはいつごろから?
  • これも昭和20年代の後半からですが、当時はヨーロッパ、とりわけドイツからの輸入製袋機で機械による製袋が始まりました。昭和33年にはトタニが業界初の「EW-1型水冷式(特許)ラミネート用インパルス自動製袋機」を開発。本格的に国産製袋機メーカーとしての歩みを開始しました。これは日本の製袋機メーカーとしては一番早いものでした。
  • 日本でプラスチック系フィルムを使った製袋が盛んになったのはいつごろから?
  • 昭和30年代の袋入りラーメンと昭和40年代のスーパーマーケットの全国展開がきっかけといわれています。対面方式の計り売りから個別包装済の商品販売となり、レジでの一括清算には個別包装が不可欠な要素だったからです。
素材フィルムのお話
  • 入れるものによって素材のプラスチックフィルムも変わるのですか?
  • はい、変わります。埃が付くのを単に防ぐような場合は、単体のフィルムで製袋した袋で充分ですし、長期保存したい場合や調理済食品を保存したい場合には、レトルト対応の材料を選定することになります。また水分を含んだ商品を保存したい、光や空気などを遮断したいなどなど、さまざまな用途に対応して使うフィルムが選定されています。
  • 素材のプラスチックフィルムにはどのような種類があるのでしょうか?
  • 素材のプラスチックフィルムには、OPP(延伸ポリプロピレン)、CPP(無延伸ポリプロピレン)、PE(ポリエチレン)、NY(ナイロン)、PET(ペット)、AL(アルミ箔)などが主に使われています。
  • カレーなどのレトルト食品は銀色の金属色のパッケージですが、あれもフィルム?
  • 極めて薄いアルミ箔で樹脂ではありません。シート状に加工したアルミフィルムです。
  • 中身の見えないフィルムを使ったものと、透明なものがありますが、何か違いがあるの?
  • 確かに両方がありますね。大きく分けて中身が見えるものは軽包装でよく使われる袋で、長期保存には向きません。中身が見えないものは、光が袋の中に入るのを嫌う食品など、内容物を長期保存する場合に適しています。
  • 製袋しにくいフィルムというのもあるのでしょうか?
  • 使用するフィルムはシート状に加工されたものです。加工段階でのフィルムの厚みは決して一定ではありません。これを「偏肉」と呼んでいますが、どのフィルムにも偏肉はあり、極端に偏肉が大きなフィルムは製袋しづらくなります。
袋の形は袋の持ち味?
  • トタニの製袋機ではどのような形の袋がつくれるのですか?
  • 一般的に普及している袋は三方シール袋、スタンドパックタイプの袋、チャック付きの袋、スタンドパックタイプでチャック付きの袋、センターシールタイプの袋、サイドシール(溶断シール)の袋などです。最近では三方、スタンドパックタイプでチャック付きの袋にトムソン式変形カット袋が加わったほか、トタニ独自の新世代角底袋(ボックスパウチ)も登場しています。
  • 「三方シール袋」とはどのような形の袋?
  • 簡単に言うと、袋の三辺を製袋機でシールして、内容物を入れてから最後の一辺をシールする袋です。
  • 「センターシール」の袋とはどのような形の袋?
  • 合掌とかピローとか呼ばれます。フィルムを両端から少しづつ内側に曲げていき、袋の中心となる部分で合わさったフィルムをシールして袋にする袋形状です。
  • 「サイドウェルド」の袋とはどのような形の袋?
  • 「溶断シール」ともいい、シールしながらフィルムをカットする方法で造る袋。基本は四角形や台形形状です。四角形は衣料品、文具、雑貨や野菜の包装などに使用され、台形は花束や葉物野菜などの包装に使われています。
  • 液状の食品をパッケージしたいのですが、どのような形の袋が適切ですか?
  • 内容量が少量であれば、普通の三方シール袋でも対応できます。しかし内容量を多く入れたい場合は、強度があり、保存容器代わりにもなるトタニ独自の新世代角底袋(ボックスパウチ)が最適です。

    トタニが推奨する角底袋(ボックスパウチ)のメリットを見てみる

  • 最近よく見かけるようになった自立している袋もつくれますか?
  • 自立袋は大きくは2種類あります。1つはスタンドパックですが、製袋機にスタンドパック装置が付属していれば造れます。もう一つは角底袋です。この袋は内容物を入れると袋の底面が完全に平面になり、四角柱の袋形状で極めて安定した自立袋形状になります。この袋の製袋には角底袋対応の製袋機が必要です。トタニでは独自の新世代角底袋(ボックスパウチ)を推奨しており、対応機種をラインアップしています。

    トタニが推奨する角底袋(ボックスパウチ)製袋機の情報を見る

  • 袋の先が細くなったような、詰め替え洗剤の変形パッケージ袋は何か意味がある?
  • 詰め替え洗剤の場合は特にですが、ボトルへの詰め替えやすさがポイントとなります。詰め替え袋が持ちやすく、袋の出口が開けやすく、ボトルの口に注ぎやすく、そして短時間に詰め替えが完了するという機能が求められており、それに応えた形になっているのです。
  • 開閉できるジッパーやチャックなどは付けられますか?
  • 三方シール袋、スタンドパックタイプの袋で、チャック付きの袋が造れる製袋機をラインアップしています。
  • 注ぎ口の付いた袋などの加工も製袋機でできるのですか?
  • はい。注ぎ口も各種ありますが、袋の一部に特殊加工で注ぎ口が造れる製袋機や、スパウト(成型した口栓)を付ける製品もラインアップしています。
  • コンビニの「サンドイッチの袋」のような特殊な袋も造れるのですか?
  • VK-65という製袋機で、台形型のサンドイッチの袋を製袋することができます。またテープを引けば簡単に開けられる「イージーオープン」装置を製袋機に組み込む事ができます。
  • 四角い袋ではなくて、三角や丸の袋もつくれますか?
  • 三角の袋はVKシリーズなどで対応していますが、丸い袋は条件次第で加工できると思います。但しフィルムロスは非常に多くなります。
  • トタニの製袋機だからこそつくれた袋というのはありますか?
  • 代表的な例をいくつかご紹介します。
    • 病院で使用する輸液パック袋(点滴に使用します)
    • スタンドパックタイプで、チャック付きの変形袋(変形袋用トムソン押切装置)
    • 滅菌紙とフィルムを貼り合わせた医療器具用製袋包装機
    • 2線シール袋(牡蠣袋で使用が多く、線シール付き溶断シールを同時加工)
    など、多様な袋加工が可能です。
ちょっとおもしろい「製袋業界用語」のお話
  • カタログを見ていたら「ダンサーローラー」という名前が出てきましたが、名前の由来は?
  • 振れ、揺れ動き、踊っているように見えるのでそのような名前になったのだと思います。製袋機以外の機械でもこの名称はよく使われています。
  • 「合掌装置」とはどんな装置なのでしょう?
  • シート状態のフィルムを筒状に加工するための装置です。神社で手を合せるのと同じように、フィルムを両端から内側に曲げていき、合せた手の甲に当たるフィルムの両端をシールして接着するためこのような名前が付きました。
  • カタログで「粉振り装置」という記述を見たのですが、「粉振り」とは何?
  • ここでいう粉は、トウモロコシなどの自然食物のデンプンを粉末状にしたものです。目的は、製袋した袋同士や袋の内側が粘性により密着するのを防止するため、粉振り装置を使ってフィルム面へ微量の粉を振っています。

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