Monozukuriトタニの「モノづくり」

Episode2-1

"社交辞令"から、本当の"ありがとう"へ。
これこそが技術者冥利に尽きる体験。
製袋機を一から十まで知ることができる環境が、
世界で評価されるモノづくりとサービスにつながる。

トタニは海外で仕事をする機会が多い企業だ。アジアや欧米各地で、今もトタニの社員が奮闘している。「Episode1」に引き続き、「Episode2」で語られるのはその海外での仕事にまつわるエピソード。

そこから見えてくるものは日本の、トタニのモノづくりのクォリティと技術者としての力量。
そして国を超えた“人としての信頼”の積み重ねが、トタニのモノづくりの優位性を支えてきたもう1つの大きな要因だと、中核を担う3人の技術者たちがエピソードを語ってくれた。

America! America!

SG8(BH-80DG-F)一号機の開発をリードした泉保は、その一号機を無事納入した直後トタニアメリカに赴任した。「実はそのころは英語が十分話せなかったんです。」と泉保。「これが最初の難関で、生活を始めるために電話やネットを引くにしても、相手の言っていることがなんとなくしか分からない。聞き覚えのある単語を聴き取って、話の内容を予想して<こう言ったの?>と問い返すんです。」「返事はYESかNOかですから、何とかコミュニーケーションが取れる(笑)。」そんな苦労もありながらでも、海外で働く経験は貴重だと言う。「やはり“習らうより慣れろ”とは良く言ったもので、語学力は確実に上がります。そうなると仕事の進め方や文化・習慣の違い、生活習慣の違いが分かりはじめる。」

チャーチ

海外で働くことの面白さは仕事の面だけではない。野球好きにはたまらないだろうが、メジャーリーグの試合が目の前で見られるとか、日本では手に入りにくい、例えば日本でも人気の高いアバクロのカーゴパンツが安く手に入る、といった「楽しさ」もある。「休暇もお昼休みの食事もばらばらで、日本のように一斉に昼休みなんてとんでもない(笑)。」「休みはハンティングに行くとか、結構頻繁にパーティがあったりとか、とにかく生活を楽しんでいるんです。感謝祭やクリスマス休暇もきっちり休むし、日本では考えられないような経験もできますよ。」と泉保は言う。その後、アメリカ暮らしにも慣れてきた泉保がまず驚いたのは“アメリカのモノづくり”の姿だった。

トタニの武器は細やなモノづくりとサービス

最初はアメリカのモノづくりにビックリでした(笑)

最初はアメリカのモノづくりにビックリでした(笑)

トタニアメリカに赴任したばかりのころ、「ほんとに驚いたのが、アメリカのモノづくりが大雑把で、良く言えば寛容だったところです。」と泉保は言う。「家具でも机がわずかに傾いていたり、仕上げが日本人的には雑だったり…とりあえず机としての機能が果たせればいい、という意識があるのか?という感じでした。」「工業製品でも同じで、某社のポリマーをフィルムに着ける機械を取り寄せたんですが、これなんかも精度が悪かった。細部にはこだわらず、最終的に動けばOK!という実用性重視の考え方があるんですよ。」良く言えば寛容で合理的とも言えるこの考え方は、仕事のレポートやホームページの表記にも現れるという。

トタニアメリカ

北米と南米という広範囲なエリアをカバーする販売サービス拠点 Totani America, Inc.

「細微にわたり品質を確保しようとする日本の製造技術は今でも世界一だと思います。」と泉保。「これは正直、海外に出てみないと分からないことです。MADE IN JAPANはダテではないんですよ。」「アメリカのスーパーに行くと、2流の製袋機で製袋した袋なんでしょうね、横シールの部分が剥がれて開いていたり、ジッパーを開けようとするとジッパーごと剥がれたり…でもあまりお客は気にしてないんです。鷹揚というか「袋はこんなもの」と思っている節さえ感じられる。いかにもアメリカ的だなぁ~と変なところで関心したり(笑)。」技術サービスとしての仕事においても、最初はその“アメリカ的”な働き方、姿勢に戸惑ったという。

「例えば製袋機が故障して止まっていても、現地のサービスマンは勤務時間が終わればサッと帰ってしまう。でも日本人はやっぱり細かなところまで、きっちりと早く修理しないと、と考える。時間をかけてでも居残って何とかしようとする。日本人的ですよね。」日本では当たり前に思えるこのことが、文化の違いを超えて喜ばれる。評価される。「こうしたお付き合いの積み重ねが人としての評価につながるんでしょうね。社交辞令ではなくて、ほんとに“ありがとう”と感謝されるように変わってくる。この本心からの言葉、やっぱり技術者冥利に尽きると思います。」と泉保は語る。その“日本人的”な、MADE IN JAPANの細やかなモノづくりと技術サービスの技(ワザ)こそが、世界各国でのトタニ製袋機の高い評価を勝ち得た大きな武器なのだ。

特集:「創造的夢中人」エピソード2

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