モノづくり【基本編①】
どうつくる?「軟らかい包装」
- 1「軟包装」には何か定義があるのですか?
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缶、瓶などの「固い」パッケージではない包装形態が、一般的には「軟包装」と呼ばれています。
- 2軟包装の材料は何?
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単体で包装に使用する場合はOPP(延伸ポリプロピレン)、CPP(無延伸ポリプロピレン)、PE(ポリエチレン)が代表例です。ラミネートして使用する場合は、この材料の他にNY(ナイロン)、PET(ペット)、AL(アルミ箔)が加わります。また、トウモロコシを原料としたポリ乳酸から造る生分解性フィルムもあります。
- 3プラスチックのフィルムだから、袋を造るためのシールには接着材を使うのですか?
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製袋機で使う主なシール方法は「ヒートシール式」=熱による接着です。シールしたい部分の樹脂を熱で溶かして接着します。熱による接着方式は大きくは2つあって、「熱プレスシール方式」と「サイドシール(溶断シール)」方式があります。トタニは両方の方式の製袋機をラインアップしています。
- 4高温をプラスチックのフィルムに与えると溶けてしまったり、シワになりませんか?
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「サイドシール(溶断シール)」方式の製袋機は、フィルムが溶けてしまうことを利用したものです。瞬間的にシールしたい部分を溶かして接着します。また、三方シールやスタンドパック、チャック袋などはラミネートフィルムを使用していますので、袋の内側のフィルム層に、外側よりも溶融(溶かして接着する)温度が低い樹脂を使用することで、強い接着ができます。接着した部分は熱でシワになりやすいのですが、冷却装置で圧力をかけながら冷却するとシールは強く、綺麗に仕上がります。
- 5最近よく見かけるようになった自立している袋は、底をどのように造るのでしょうか?
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自立する袋は大きく2種類あります。まずはスタンドパックです。この袋は、袋本体のフィルムとは別のフィルムを「底材」として挿入し、シールして自立できる底面を造っていきます。お椀のような曲線の底を設けることで、内容物を入れれば底が開いて自立するしくみです。もう一つは「角底袋」です。これも袋本体のフィルムとは別のフィルムを「底材」として挿入し、シールして平らな底面を造るのですが、特にトタニ独自の角底袋(ボックスパウチ)は、内容物を入れると完全に平らな底になる次世代の角底袋です。この角底袋(ボックスパウチ)では完全な四角柱の袋が造れます。
トタニが推奨する角底袋(ボックスパウチ)のメリットを見てみる
- 6軟包装でも強度は十分と聞きましたが、反対に袋を開けやすくするような加工もできますか?
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プラスチックフィルムは薄くても丈夫な材料ですから、形状などにより開けにくい場合があります。チャック付のものからノッチ加工、レーザー加工方式やお客様が特許を取得された方式まで、今までに様々な「袋を開けやすくする加工方式」に対応させていただいています。
モノづくり【基本編(1)】
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