Companyサステナビリティ・環境への取り組み

Environmental Initiatives 環境配慮と省資源への取り組み

環境にも、資源にも、働く人にもやさしい。
トタニの「省資源・省エネルギー・環境負荷低減」への取り組み

環境配慮と省資源への取り組み

製袋機のトップメーカーとして、省資源・省エネルギー・環境への負荷低減に有効なプラスチック素材の袋をいかに地球環境に優しくつくれるか…
トタニは常に「環境と人に優しいモノづくり」を企業理念のひとつとして掲げ、省資源・環境負荷低減と創造性を発揮できる「働く環境」の実現を追及してきました。その結実として、トタニは本社を建設するにあたり、企業理念に沿った新たなエコファクトリー&オフィスを具現化したのです。

トタニの「環境と人に優しいモノづくり」を具現化した
先進のエコファクトリー

環境配慮と省資源への取り組み

環境配慮への取り組み

多彩な工夫で環境負荷低減に貢献

建屋屋上の緑化や駐車場の緑化によるCO2の吸収、高断熱対策によるエネルギー消費の削減、さらに雨水・井水の貯水による水資源の節約など、多彩な環境配慮に対する工夫により、環境負荷低減に貢献しています。

緑化スペースによるCO2の吸収

環境面にも大きな影響を与える駐車場。トタニの駐車場はただ車を停めておくスペースではなく、周囲のケヤキ並木や植栽と一体となった「緑化パーキング」とも言うべきスペースとしました。インターロッキングブロックの間に芝生を植え、CO2の吸収やヒートアイランドの低減化、雨水排水の抑制を図っています。

周辺環境に配慮した浸透性アスファルトによる雨水排水抑制

環境、特に周辺環境や景観にも配慮し、駐車場や外周りの一部に「浸透性アスファルト」を採用。豪雨などの際に、雨水が敷地外に大量に排出されるのを低減する設計としています。

水盤による清涼環境の創出

資源の節約も兼ねた配慮として、雨水・井水を地下に貯水しています。地域の景観に貢献し、訪問者に爽快感を与える水盤に利用するほか、散水やトイレ用などにも利用。水資源の節約を図っています。また、水盤の水を供給する雨水貯水槽は40トンの水を蓄えられ、防火水槽として地域の安全にも貢献しています。

高断熱対策による省エネがもたらす環境配慮

明るく開放的な、中庭を挟んだ「回遊性の高いプラン」は開口部が多くなりますが、全開口部はペアガラスを採用し熱負荷を軽減しています。また、大空間となる工場内部も、基礎レベルから断熱性の向上を図ったほか、外部のトラックヤードとの間にシートシャッターによる前室を設け、大空間の工場内といえども高い断熱性能を実現。外壁・屋根の高断熱性と共に、建物全体で非常に高い高断熱性を持たせ、高いエネルギー効率で環境や資源に配慮しています。

省資源への取り組み

省資源の工夫で環境負荷低減にも貢献

ソーラーパネルによる太陽光発電を建屋南面に配置。約10KWの電力を生み出しているほか、組み立て工場のゾーン空調や、床や土間まで高断熱を図った構造、室内照明節約、高断熱設計による省エネルギー対策、プラスチックフィルムの廃棄物や廃油のリサイクルなど、徹底した省資源化を図っています。

大空間の照明環境整備でも省エネ化を追求

開口部を大きく取ることができない工場の照明環境と閉鎖感の解消のために、2Fの中庭から光を取り込むトップライトと、南面の外壁にハイサイドライトを設置。必要以上の照明設備を設けることなく、明るい工場空間を実現しつつ省エネを追求しています。

大空間照明をLED化し、さらなる省エネ化を実現。

(工事前、工場1階) 照度:354 lux(工事前、工場1階) 照度:354 lux(工事後、工場1階) 照度:1,018 lux(工事後、工場1階) 照度:1,018 lux

2022年度には省エネルギーへの取り組みの一環として、主要照明のLED化を実施しました。組立工場の100基を超える高天井照明等の交換は作業環境の改善はもちろん省エネルギーの効果も高く、メンテナンスサイクルも長くとれるため、廃棄物減少などの省資源化にも貢献が期待されます。

交換前の蛍光灯からLEDに交換した場合、

  • 蛍光灯:明るさ8,970lm・消費電力 86W
  • 新しいLED:明るさ 6,680lm・消費電力 43W

と数値的には明るさが落ちるように見えますが、工場内の同一地点での計測では、354luxから1,018luxに照度が上がって明るくなっています(画像参照)。
結果として組立工場全体の平均照度が250luxから800luxに改善。ランニングコストを含め、全社照明のLED化により約192万円/年のエネルギーコストを削減できる計算になります。

これはSDGsのテーマ7(エネルギーをみんなに、そしてクリーンに)やテーマ12(つくる責任 つかう責任)の取り組みにもつながるものとトタニは考えています。

Low-Eペアガラスに代表される高断熱対策

高断熱のLow-Eペアガラスとは、板ガラスの表面に特殊金属膜をコーティングしたもの。この膜が遠赤外線の反射率を高め、さらにガラスを複層ガラスにすることで放射による熱伝達を低減。開放感と引き換えに、熱効率を下げる大きな窓などの開口部からの熱流出を抑え、高断熱と開放感のある空間づくりを実現させています。

太陽光発電

南側太陽光パネル

省資源の象徴とも言えるものが、建物南面に設置した総出力約10KWの発電量が確保できるソーラーパネル。社内の案内板などの電力をまかない、電力エネルギーの省資源化に貢献しています。また、景観も配慮して下部を駐輪場にしています。

人感センサーによるきめ細かなエネルギー制御

中庭を横切る回廊や廊下などには「人感センサー」を設置し、建物全体の電力を節約しています。

廃油、フィルム、資源ごみのリサイクル

  • 製袋機の組立時に排出される廃油・油脂類の廃棄物
  • 製袋機の調整時に出るプラスチックフィルム
  • リサイクルできる紙やプラスチック、空缶などの廃棄物

などは分別後、リサイクルして再資源化する仕組みを構築。 外部への発注書類や納品書、請求書などの書類も全てオンラインで処理。極力無駄な「紙資源」を省き、資源の節約と廃棄物の減少を図っています。

大空間に対応した温度制御ゾーニング

省エネルギーで最も問題となるのが工場などの大空間。本社社屋では、25メーターを越える長い製袋機が3台程度、余裕を持って格納できる大きな組立スペースを確保していますが、構造部材となるH鋼の柱やクレーンガーター部に空調機器やダクトを組み込み、省スペースで効率の高いゾーン空調を実現。個々のゾーンで空調をコントロールすることで電力エネルギーの省資源化を図っています。

働く環境改善への取り組み(オフィス)

解放感のある空間と、快適・安全なオフィス&ファクトリーが、働く「人」の創造性を刺激する。

トタニの先進的なモノづくりを支えているのは「人」。私たちは省資源・省エネルギーに優れた建物は、同時にそこで働く「人」に安全で心地よく、創造性に富んだ環境を提供しなければならない、と考えています。
設計・開発の中核となる本社はそこで働く「人」のQOLを向上させることを考え、各部署に多くのデータを容易に閲覧・管理できる大型モニターを導入。さらに照明や空調環境の改善を進めるなど、働く「人」の創造性、生産性を引き出す環境の改善を続けています。

働く人のQOL(Quality of Life)を向上させる「照明環境」の改善。

(工事前、設計3階) 照度:731 lux(工事前、設計3階) 照度:731 lux(工事後、設計3階) 照度:832 lux(工事後、設計3階) 照度:832 lux

トタニ本社では組立工場以外の各所でも照明のLED化を進めています。元々開 口部が大きく、開放的で明るい3階の設計部や、隣接する総務部、営業部の照明もLED化され、設計部では731luxから832luxに、総務部でも487luxから803lux と、照度が上がって明るくなっています(画像参照)。社員からは、

  • 組立の作業効率が上った
  • 明るくなり、PC画面が見やすくなった
  • 机の上での、手元の紙資料等が見やすくなった
  • 蛍光灯のちらつきが無くなり、気持的にも晴れやかになった感じがする
  • 蛍光灯が切れた時の交換作業がなくなり、仕事の負担が大幅に減った

といった声が聞かれました。
経年劣化で照度が低下していく蛍光管に代わり、LED化による安定した照明環境への変更は、働く「人」に晴れやかで快適な環境を、継続的に提供する改善につ ながっています。

高気密環境でも快適・安心な室内空調を完備

トタニ本社は開放感を大事にしつつ高断熱対策を図った建物であり、気密性が非常に高い建物です。反面、快適な働く環境を保つには、室内空調も重要なファクターとなってきます。
トタニ本社では、粉塵の少ない中庭空間から外気を吸気することでまず最初の段階で粉塵の吸気を押さえ、吸気ダクト内にフィルターを設置。空調室内機にも花粉・粉塵除去機能を持たせ、快適・安心な環境を提供できるように配慮しています。

*空気清浄機の設置・ドア取手に抗菌処理等の抗ウイルス対策も行っております。

機能的でありながら開放感と創造性の高いワークスペースを実現

開放感のある中庭を取り巻くように配されたオフィススペースも本社の特徴。庭を眺めながら会議ができる和室会議室や、集中したいときに利用できる集中室、可動式の壁を採り入れた広い多目的ホールなど、ゆとりと開放感に富んだ創造性の高いオフィス空間を実現しました。

中庭で季節の風を感じながらリラックスする…和室会議室で気分も新たに会議を行う…知的創造性を刺激する空間構成が、ワーカーのQOL(Quality of Life)の向上を助けます。

働く環境改善への取り組み(ファクトリー)

トタニは生産現場もクリーンです。外部からの塵埃や排気ガスの流入を防ぎ、高い熱環境を実現したほか、ワーカーの動線にも配慮したクオリティの高いワーク環境を実現。クリーンな環境でものづくりを行っています。

工場のゾーン空調が作り出す、クリーンで効率の良い製造環境

ものづくりの最前線となる組立工場は、これまでにも記してきたように高い熱環境を実現した上で、さらに製袋機搬出時の外気の影響を極力避ける設計としました。スペース的に見ると無駄なように見える前室を設けることにより、排気ガスや塵埃を室内に入れない工夫がなされています。

製袋機はプラスチックフィルムの袋を造る機械ですが、製袋機が造る袋へのニーズは、食品や輸液パックなどの医療用品といった清潔さを求められる袋にまで拡がっています。直接内容物に触れるものではないものの、製袋機も極力清潔で、環境負荷の低い、やさしい環境で組み立てるべき…とトタニは考えました。「やさしいモノづくり」…その思いを具現化したのが新社屋の工場スペースなのです。

工場の概念を超えた、大空間の環境維持

大型化する製袋機の開発・組立て環境の快適性を維持するために、トタニ本社1階の開発実験室(組立工場)には省資源や省エネルギーという観点から「温度制御ゾーニング」という考え方で設計された空調システムが導入されています。

  • 1階の床面に3段階の断熱ゾーンを設け、年間を通じて安定した地中温度を活用し、快適な生産環境を実現。
  • 空調設備と電源供給口・高圧エアーの供給口など、作業に必要な設備を柱にユニット化し、働く「人」の快適性と安全性向上に配慮した環境を提供。

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